Anybus CompactCom 40 シリーズの Ethernet 対応製品には、Transparent Ethernet インターフェースを備えた特別な機種があります。この機種では、産業用 Ethernet プロトコル(例えば PROFINET や EtherNet/IP)のデータは CompactCom で通常どおり処理されるのに対し、他の Ethernet データはすべてモジュールを透過的に通り抜けるため、独自の IT 機能の開発が可能になると同時に、ネットワーク通信を加速させることができます。
CompactCom が入力された Ethernet データパケットを識別し、分離します。リアルタイム産業用 Ethernet プロトコルデータは、通常どおり CompactCom によって処理され、他の Ethernet トラフィック(HTTP や FTP パケット等)は透過的にホストアプリケーションプロセッサーに転送されます。
「他の Ethernet トラフィック」は、「RMII(Reduced Media Independent Interface)」とも呼ばれる Anybus CompactCom の Transparent Ethernet インターフェース経由で転送されます。
そのため、TCP/IP スタックや IT サービスを内蔵した Linux のような高性能プロセッサーやソフトウェアを使用しているユーザー様は、CompactCom モジュールを介して Transparent Ethernet チャネルを使えます。Anybus CompactCom は複雑な産業用リアルタイムプロトコルの処理を行い、その他はホスト側が処理します。
すべての通信は Anybus CompactCom を通過するため、Ethernet ポートを追加する必要はありません。
上図は、Anybus CompactCom 内部で通信がどのように処理されているのかを示しています。内部には産業用 Ethernet プロトコルのデータと他の Ethernet データを識別し、分離する「トラフィックセパレーター」があります。
リアルタイムデータは CompactCom で処理され、他の Ethernet データは RMII 経由で送信、ルーティングされ、アプリケーションに透過的に割り当てられます。
Transparent Ethernet RMII インターフェースは、100Mbps 全二重通信で動作し物理層をエミュレートします。この RMII インターフェースは、ホストアプリケーションのプロセッサーの Ethernet MAC に直接接続されます。
Transparent Ethernet 対応機種の Brick および Module の型式(カッコ内)は次のとおりです。
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